もはや、生活に欠かせないスマートフォンですが、今、“ながらスマホ”を禁止する動きが広がっています。混雑時にスマホを見つつ“ながら食い”することを禁止したラーメン店や、自治体では事故を防ごうと、条例を制定する動きも加速しています。
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東京・高田馬場の博多ラーメン店「博多ラーメンでぶちゃん」は、土日には行列ができるほど人気店です。豚の骨だけを煮込んだスープや極細麺など、本場・博多の味にこだわって提供しています。(博多ラーメン 850円)
しかし、店主はお客さんの“あるマナー違反”に頭を抱えていました。見せてくれたのは、店内に設置された防犯カメラの映像です。
博多ラーメンでぶちゃん 甲斐康太店主
「ラーメンが今、到着した状況ですね。食べると思いきや、このままラーメンに手をつけず」
ラーメンが提供されたにもかかわらず、イヤホンを耳につけた客。よく見てみると、ラーメンの器の奥に、横になったスマホが確認できます。
博多ラーメンでぶちゃん 甲斐康太店主
「動画(を見ているの)だと思うんですけどね」
ラーメンには手をつけることなく、スマホで動画を見ながら、しばらく操作しています。一口目を食べたのは、提供から約4分たった後でした。
博多ラーメンでぶちゃん 甲斐康太店主
「こういったの(“ながらスマホ”)が満席時にあると弊害が起きるから」
満席に近い混雑状況の時に、スマホを見つつ“ながら食い”をされると、他のお客さんに迷惑なため、店に貼るステッカーを作成。混雑時の“ながら食い”は禁止としたのです。
お客さんからは、「(“ながら食い”されると)外に待ってる人の回転の効率悪くなる。私は(禁止に)賛成です」といった声も上がりました。
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もはや、生活に欠かせないスマホだけに、街では一歩間違えると“危ないシーン”もあります。
朝のラッシュ時に電車が近づく中、女性がスマホで音楽を聴きながらホームの端を歩き、スマホを見ながら電車に乗り込む姿や、渋谷駅前のスクランブル交差点では、傘をさす人混みの中、スマホに熱中しながら横断歩道を歩く人が、あちらこちらに…。
大学生10代
「混んでいるところでスマホいじってる人がいて、傘が周囲に当たっても気づかない(人を見た)」
会社員30代
「私も(歩きスマホ)やっちゃってるから、なんとも言えないけど、危ないよね」
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事故を防ごうと、広島県坂町では、“歩きスマホ”や“ながらスマホ”の危険性を訴える再現映像を作成しました。
各自治体では、条例を制定する動きも加速しています。
東京の墨田区では、スマホで地図を見たり、通話したりしながら歩行などしないよう呼びかけています。また、足立区や荒川区、大阪・池田市では、歩行だけではなく自転車に乗りながら操作する“ながらスマホ”も禁止にしています。
神奈川・大和市では、全国でも先駆けて約2年半前に“歩きスマホ防止”条例を制定。パトロールなど実施したことで、施行前に比べて“歩きスマホ”をする人の割合は、半分以下に減ったといいます。(条例施行前12% 今年1月5%)
大和市 道路安全対策課 安見昌幸課長
「地道な広報活動が功を奏しているのかなと思います」
ただ、最新の調査でも多くの人が、いまだ歩きスマホをしているため、引き続き注意を呼びかけていきたいとしています。
(2023年3月23日放送「news every.」より)
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2023/3/31 コミュニティ投稿