睡眠時間が海外に比べ短い日本。睡眠の質をどう上げていくのか?睡眠に関する展示会には「いびきを可視化」する商品も・・・また石川県・加賀市では全国で初めて「AIによる睡眠のアドバイス」を導入しています。睡眠の最新技術を取材しました。
■“世界一”睡眠時間短い日本 “睡眠の質”高める最新技術とは?
日本は海外に比べ睡眠が短い国です。2021年のOECDの調査では「7時間22分」で33か国中、最下位となっています。
国山ハセンキャスター:
「現在、ここ東京ビッグサイトでは睡眠に関する展示会が行われています」
都内で開かれた展示会では、睡眠の“質”を高める商品が目立ちました。
国山キャスター:
「タカノ株式会社のブースです。睡眠時の姿勢や質を可視化できますとありますね」
寝ているときの圧力分布を測定することができる商品が。実際に体験してみると・・・
国山キャスター:
「私の圧力の分散具合というのはどうですか?」
タカノ担当者:
「非常に左右のバランスもきれいで圧力が分散している状態ですね」
国山キャスター:
「バランスが悪いという人はどういう色の変化が起きる?」
タカノ担当者:
「例えば右手を挙げて頂いた状態のように、片方だけ圧力がかかってしまうというような状態が、左右のバランスが悪いという状態です」
寝ている姿勢の圧力分布を可視化することで、自分に最適なマットレスを選びやすくなります。
■優しい振動でいびきを止める!数字で可視化
国山キャスター:
「ここはなんですかね、いびきケア・・・」
SWAN SWANの「Sleeim」という商品。首につけることで“いびきが止まる”と言います。その仕組みは・・・
国山キャスター:
「今振動がきました。そんなに激しい動きじゃないですね」
SWAN SWAN担当者:
「そうですね。起こしてしまうと意味がないので、優しい振動で無意識に首を動かしたり寝返りすることで、いびきを止めようという形になります」
この商品はいびきをかいた回数などをスマホで確認することができます。
例えば、124回いびきをかいていた人は、機械の振動で88回止まったと表示されています。
国山キャスター:
「やっぱり可視化の時代ですね。いびきですらデータによって見えるようになってきている。私がなんど妻に蹴られたことか…いびきをかいて」
SWAN SWAN担当者:
「奥さんが蹴るのは、蹴るとおそらく身体が動くのでいびきが止まるからなので、それを(機械が)自動でやってくれます」
■“究極の睡眠環境”提供してくれる箱とは?
睡眠の質を高める、こんな商品も…
国山キャスター:
「今回、日本初上陸というこちらの黒い箱。究極の睡眠環境を得られるということなんです」
香港の企業「SLEEEP」が今回日本で紹介するのは、「SLPer“sleeper”」という商品。まるでカプセルホテルのような寝床です。
担当者:
「究極のプライバシーを感じながら、光・風・音声は全部コントロールできる」
実際、中に入ってみると…
国山キャスター:
「外の音はほとんど聞こえないですね」
照明で日中や夜を表現できます。お値段は1台35万円です。
国山キャスター:
「自宅でのニーズもありますか?」
SLEEEP担当者:
「あります。よく聞かれます。一人の時間も大切だから」
■子育てが楽になるように…親子の睡眠もAIがアドバイス
睡眠の悩みは大人だけの問題ではありません。
石川県・加賀市に住む坂野茉白ちゃん、1歳7か月。お母さんは日々、寝かしつけに悪戦苦闘です。お布団に入っても…
お母さん:
「ねんねしようか…」
茉白ちゃん:
「きゃー、きゃ」
茉白ちゃんのお母さん・真沙美さん:
「ちょっとお布団に入ってから眠りにつくまでが時間かかるなっていう日が度々あるなと思って」
実は、日本の子どもの睡眠時間も世界的に見て短いのです。
成長にも大きく影響すると言われていますが、石川県・加賀市は6月、全国で初めてAIによる睡眠のサポートを導入しました。
使うのは「ねんねナビ」というアプリ。子どもの睡眠時間など約30項目の質問に答えるとAIが子どもにあったアドバイスを提案します。
寝かしつけに苦労していた坂野さんも6月から使い始めました。
AIからのアドバイス
「布団に入る時刻を8時半にまでにしてみる」
茉白ちゃんのお母さん:
「茉白ちゃん一緒に8時半までに寝ようね」
AIはアドバイスを複数提案。他にも「寝室ではスマホを子どもが見えないところに隠す」などがありました。
実際、アドバイスの効果はどうなのでしょうか?
茉白ちゃんのお母さん:
「8時半までに布団に入って、うまくいけば早く寝てくれるときもある。そうすると寝た後に自分たちの時間ができる」
このアプリはお母さんの睡眠時間も入力します。子どもの睡眠では保護者もストレスを抱くケースが少なくないといいます。
「ねんねナビ」開発に携わった 大阪大学大学院 吉崎亜里香さん:
「やっぱり寝てくれないこととか、それによって結局…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220729-6031723)
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