2023年7月にオープンした、“店員の接客態度の悪さ”をコンセプトにしたレストランが、今若者を中心に人気となっています。お客さんを魅了する“ひどい接客”の様子を取材しました。
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愛知県名古屋市にあるレストラン『the LAZY HOUSE』。昼の時間は普通のレストランとして営業していますが、夜の営業時間になると、店員の接客態度がひょう変。お客さんに「早く帰れ」と暴言を吐いたり、お皿を乱暴に置いたりするなど、思わずクレームをつけたくなる接客となります。しかし、このお客さんのひどい扱いが新鮮だとSNSで話題になり、連日満席になるほどの人気となっています。
■店内に入ると店員の態度がひょう変
まず店内に入る前に、「当店は、日本一接客態度が悪いレストランとなっております。こちらの扉をまたいでいただきますと、通常通りの(態度が悪い)接客となっております。ご案内致します」と、接客態度の悪さはあくまでコンセプトであると丁寧な説明を受けます。そして、店内に入ると店員の接客態度が一変。店員から「早く座れ。頼んで早く帰れ」と暴言を吐かれながら、メニューが乱暴に置かれます。
注文をするため店員を呼ぶと、「おまえのタイミングで注文できると思うなよ」と、簡単には注文させてもらえず。そして、店員がテーブルに注文を取りに来たタイミングで、おすすめを聞いてみると「おすすめ言ったら頼んでくれるの? 早く決めてよ」と、要望は却下されてしまいました。
その後も、お客さんが帰った後のテーブルを拭く手伝いをさせられたり、食事中に「おい、いつまでいる気? さっさと帰れ」と言われるなど、非日常的な接客を受けました。
■店長「最終的なゴールは笑わせること」
しかし、会計を済ませ店を出ると、店員の表情が笑顔に変わり「すみません、ありがとうございました! ご飯大丈夫でしたか? また来てね」と、優しい言葉に。店員全員が笑顔で手を振り、丁寧な見送りで店を後にしました。まるで“別人”かのようにガラッと変わるこのギャップも、魅力だというお客さんもいるということです。
非日常的なコンセプトのレストランですが、“接客態度の悪さ”はあくまで楽しんでもらうためのパフォーマンス。この接客態度について店長の竹原大樹さんは、「“接客態度の悪い店”っていうのはテーマなんですけど、結局なんだかんだ最終的な(営業の)ゴールって“笑わせること”なんですね。今の若い世代に、勝手にSNS上でバイラル的に拡散していくようなものを作りたかったですね」と、独特な接客の裏に込めた思いを明かしました。
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