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自民党新総裁に石破茂氏 高市氏を21票差で逆転、勝因は? 自民党の総裁選は27日午後、決選投票が行われ、5回目の挑戦の石破氏が勝利し新たな総裁に選ばれました。 総裁選は高市氏と石破氏の2人による決選投票にもつれこみ石破氏が一回の投票でトップだった高市氏を破り逆転で勝利しました。21票差の僅差の勝利でした。 今回の総裁選は石破氏、高市氏、小泉氏の三つ巴の戦いでしたが、一回目の投票では高市氏が1位、石破氏が2位で、2人が党員票で他の7人の候補を引き離しました。 国会議員票との合計で高市氏が181票、石破氏が154票、小泉氏が136票を獲得し高市氏、石破氏の2人による決選投票になりました。 そして決選投票は国会議員票367票と、都道府県連票47票の合わせて414票で争われ、石破氏が215票、高市氏194票で石破氏が逆転で勝利しました。 ――今回の総裁選の特徴は? 過去最多の9人の候補者が乱立したため議員票は分散しました。その結果、一回目の投票で党員票をそれぞれ100票以上獲得した高市氏と石破氏の2人が他の7人の候補を引き離し、決選投票に進みました。 ――決選投票では石破さんが勝ちましたが勝因は? 石破氏は議員票の獲得が課題でしたが、岸田首相がトップをつとめた旧岸田派が決選投票ではまとまって高市氏以外に投票するよう呼びかけ石破氏の支持に回ったことが勝因の一つとなりました。 また、自民党内では「保守的な主張が強い高市氏が総裁では解散総選挙に不利に働く」との見方が根強く、こうした高市氏への警戒感も石破氏に有利に働きました。 石破氏は午後6時から記者会見を開く予定で、このあと幹事長など自民党の役員人事と新内閣の閣僚人事に着手します。 来月1日には臨時国会が召集され、石破氏が新たな首相に指名され新内閣が発足します。 多くの派閥が解消された中、人事でも脱派閥を貫くことができるか注目されます。 また、裏金事件からの信頼回復や次の衆議院選挙でいわゆる裏金議員をどう処遇するのかなど石破新総裁と自民党は早速、真価が問われることになります。…