日本でスポーツといえば野球や国技である相撲、Jリーグやワールドカップが盛り上がるサッカーがメジャーどころです。しかし最近では、その他のスポーツの勃興や、新しいジャンルのスポーツの誕生など、ニュースがたくさん生まれ、盛り上がっています。本日はそんな最新のスポーツ業界とエンタメ、ゲームについて取り上げていきます。
スポーツ業界で新しい競技、新しい潮流が生まれている
スポーツ業界の代表的な新しい潮流といえば「eスポーツ」が挙げられます。eスポーツ連合(JeSU)の調査によると、2021年日本国内のeスポーツ市場規模は、前年比115.5%の78.4億円となりました。さらに、2022年以降は国内海外の大型競技大会が再開されることで、市場規模は年平均20%を超える成長率での拡大が見込まれています。さらに2023年には市場規模は130億円にも達すると見られ、ファン数も1,000万人を超えると予測されています。プレイヤー、観客動員の両側面でさらなる盛り上がりが期待されています。
「eスポーツ」はコンピューターやゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるもので、必ずしも野球やサッカーだけでなく、リアルタイム・シューティングゲームや格闘ゲーム、テーブルゲームなどジャンルは多岐に及んでいます。
また、最近ではバスケットボールのBリーグや、卓球のTリーグなど新しいプロ、セミプロリーグが誕生し、今まで脚光を浴びていなかったスポーツを盛り上げています。
スポーツライブへの関心の高まり
そんな中、オンラインでスポーツをライブで観戦する需要も増えています。ExpressVPNの調査によると、2017年から2021年にかけて「スポーツライブ」の検索動向は増加傾向にあるとのことです。この期間、日本ではラグビーワールドカップ、東京オリンピックがあり、コロナ禍でスタジアムにはいけないことでのオンライン視聴、テレビ視聴の増加もありました。さらに昨年はサッカーワールドカップが非常に盛り上がりました。
スポーツライブの人気スポーツ順位としては、「F1」「ボクシング」「野球」「フィギュアスケート」「ゴルフ」「サッカー」といったランキングになっています。
スポーツベッティングという新しいエンターテイメント
リアルなスポーツの試合を観戦しながら、勝敗や得点数、その他様々な条件の達成に対してベッティングを行う「スポーツベッティング」が盛り上がっています。米国でも多くの州で合法化を目指す動きが活性化しており、日本で解禁された場合は年間最大7兆円の市場規模になるのではないかとの予測も出ています。
ヒーロー選手が生まれる以外の脚光の浴び方
こういった形で、新しいプロリーグの誕生やeスポーツという形での注目、ベッティングという形での新規ファンの参加など、必ずしも世界で活躍するヒーロー選手が誕生しなくても、スポーツや試合に注目が集まる機会を作れるようになりました。こういったライブスポーツのイノベーションを通して、さらに世界中で各スポーツが盛り上がっていくといいですね。