競馬に導入されているテクノロジーというと、どういうものを想像しますか?馬券がオンラインで購入できる、オンラインでレース観戦できる、といったことくらいしか思い付かない人も多いのではないでしょうか?実はこれ以外にも、賭け方、遺伝子研究、トレーニングなど様々な分野で新しいテクノロジーが取り入れられています。本日はその一部として、競馬の進化の最先端技術をご紹介します。
競馬への参加×テクノロジー
馬券自体は、競馬場以外でも、WINS(場外馬券発売所)、インターネットで購入することができます。馬券の種類は単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5(インターネット限定)が一般的ですが、最近ではオンラインベッティングも人気が上昇しています。オンラインライブでレースを見ながら、2着以内、イーチウェイ(単勝と複勝のセット賭け)、連複系各種など日本の競馬オッズでは馴染みのないタイプの掛け方を楽しむことができます。さらに、「ドバイワールドカップ」や英国で人気の障害競馬「グランドナショナル」など海外競馬にも参加することができます。
エンタメ性アップ!GPS×競馬
日刊スポーツによると、2023年4月22日より、一部レースで競走馬トラッキングシステムが導入されると報道されています。出走各馬がGPSセンサーを装着することで、細かなポジショニングを映像に反映できるようになるといいます。全馬のラップタイム、時速、走行距離、そしてもちろん細かな位置情報を瞬時に取得できるようになることで、競馬ファンはより臨場感を持ってレースに参加することができます。
また、競馬ファンのために、VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)を用いた観戦体験も実験が繰り返されているので、身近になる日もそう遠くはなさそうです。
育成・トレーニング×テクノロジー
レースだけでなく、トレーニングにも様々なテクノロジーが導入されています。例えば、鞍に取り付けることで乗馬のトレーニング時の馬の動きを記録できるウェアラブルデバイスは、専用のアプリから馬が走った時間や走り方、距離、跳躍の回数、走行ルートなどが確認でき、馬の健康状態や、変な歩き方や歩行障害があった場合すぐに気づくことができます。また、育成において馬の遺伝子組み換えを取り入れるを研究する機関も出てきています。
バーチャル競馬の登場も
リアルな競馬だけでなく、美しい風景をCGグラフィックとサウンドでリアルな競馬と公平性を再現したバーチャル競馬も次々と登場しています。リアルな競馬はレースの開催を待つ必要があったり、馬の健康状態なども気にする必要がありますが、バーチャル競馬はイベントの開始を待つ必要なく、次々とレースが開催されます。また、結果も精査することなくすぐ表示され、賭け金の決済もスピーディです。馬に関する予備知識がなくても楽しめることから、初心者の方も楽しみやすい仕組みになっています。
このように、新しいテクノロジーが様々な領域で活用され、競馬というスポーツの進化に貢献しています。メタバースなど今後もまだ進化の余地が計り知れないので、今後の競馬も新しい形に、さらに注目が集まります。